京都発祥の波型構造を持つ「オリガミドリッパー」は、円錐ペーパーもウェーブペーパーも使える希少なドリッパーです。発売以来、スペシャルティコーヒーの世界大会で採用されるなど、プロの抽出師にも愛用者が増えています。とはいえ、初めて見た方にとっては「V60やKalita Waveと何が違うの?」「どのサイズを選べばいい?」と疑問も多いはず。この記事では、オリガミドリッパーの魅力と選び方を、コーヒー愛好家目線で丁寧に解説します。
オリガミドリッパーが愛される3つの理由
1. 円錐とウェーブの両方が使える
オリガミ最大の特徴は、20本の縦リブが折り紙のように立体的に成形されていること。このリブのおかげで、V60のような円錐ペーパーでも、Kalita Waveのようなウェーブペーパーでも、どちらも使えてしまうのです。気分や豆に合わせてペーパーを使い分けられるのは、他のドリッパーにはない大きな魅力です。
2. 美濃焼の品質と京都発のデザイン
オリガミは京都のコーヒーカルチャーから生まれ、岐阜県の美濃焼の職人によって作られています。手にした瞬間に伝わる滑らかな質感と、カラフルでありながら上品な発色は、毎朝のドリップを気持ちよく支えてくれる存在。インテリアとして並べておきたくなる美しさです。
3. 抜けの良いクリアな抽出
リブの本数が多く、ペーパーとドリッパー本体の間に十分な空気の通り道が確保されるため、湯抜けが非常にスムーズ。雑味の少ないクリアな一杯に仕上がりやすく、スペシャルティコーヒーのフレーバーを素直に引き出してくれます。
オリガミドリッパーの基本仕様
サイズ展開(S・M)の選び方
オリガミにはSとMの2サイズがあり、それぞれ抽出量の目安が異なります。一人用が中心ならS、家族や来客用にも使いたいならMが基本の選び方です。
| サイズ | 抽出量の目安 | 使用ペーパー |
|---|---|---|
| Sサイズ | 1〜2杯(約240ml) | 01サイズの円錐 / ウェーブ155 |
| Mサイズ | 1〜4杯(約480ml) | 02サイズの円錐 / ウェーブ185 |
最初の一台として迷ったら、汎用性の高いMサイズを選んでおくと失敗しにくいでしょう。ソロでも来客時にも対応できます。
素材バリエーション
オリガミ本体は陶器製(美濃焼)が定番ですが、樹脂製の「オリガミ エアー」も人気です。陶器版は予熱で温度を安定させやすく、味わいに厚みが出やすい一方、樹脂版は軽くて落としても割れにくいので、アウトドアや旅先で活躍します。
また、ドリッパーを乗せる「ホルダー」も別売で展開されており、木製・竹製・樹脂製から選べます。木製ホルダーはサーバーへのフィット感が高く、見た目の温かみも抜群です。
V60・Kalita Waveとの比較
| ドリッパー | 形状 | リブ | 抽出の特徴 |
|---|---|---|---|
| オリガミ | 円錐+ウェーブ対応 | 20本の縦リブ | クリアで透明感のある味わい |
| HARIO V60 | 円錐 | スパイラルリブ | 抽出者の腕で味が変わる自由度の高さ |
| Kalita Wave | 平底+ウェーブ専用 | ウェーブペーパー側にリブ | 安定した甘さとボディ感 |
V60の自由度とKalita Waveの安定感、その両方の「いいとこ取り」ができるのがオリガミ、というイメージを持っておくと選びやすくなります。
ちなみに、円錐ペーパーを使う場合はHARIOのV60ペーパーがそのまま使えるので、互換性で悩む心配はありません。サーバーやドリップケトルも同じHARIO周辺で揃えると、サイズ感が綺麗に揃って気持ちよく使えます。
オリガミで美味しく淹れるコツ
オリガミは「お湯の抜けが速い」ドリッパーです。そのため、以下の点を意識すると安定した一杯に仕上がります。
- 挽き目はやや細かめ(中細挽き寄り)に設定する
- 蒸らしは30〜40秒、豆の倍量のお湯でしっかり
- 注ぐお湯はゆっくり、円を描くように中心から外へ
- 総抽出時間は2分30秒〜3分を目安に
特に注湯のコントロールが味の決め手になるので、細口のドリップケトルがあると上達が一気に早まります。
相性の良いコーヒー豆
オリガミの透明感ある抽出は、フルーティーで明るい酸を持つ浅煎り〜中浅煎りのスペシャルティコーヒーと特に好相性。エチオピア、ケニア、コロンビアなどの個性的なシングルオリジンが、本来の香りをしっかり主張してくれます。
豆選びに迷ったら、Kurasuの定期便は心強い選択肢です。オリガミと同じ京都発のロースターで、世界各国のスペシャルティを月替わりで楽しめます。「同じ街で生まれた器と豆」という地元文脈で揃えるのも、コーヒー時間の楽しみが一段深まる選び方です。
また、深煎りのリッチな味わいを試したい日は、ブルーボトルコーヒーのオリジナルブレンドのような厚みのある豆を選ぶと、オリガミでもしっかりとボディを感じる抽出が楽しめます。同じドリッパーでも豆の表情で味わいががらりと変わる、その違いを楽しめるのがオリガミの懐の深さです。
揃えておきたい周辺ギア
オリガミ単体でも十分楽しめますが、以下のギアを揃えると抽出体験が格段に変わります。
- 円錐ペーパー(V60用 / オリガミ専用)
- 細口ドリップケトル
- ガラスサーバー(300〜600ml)
- 0.1g単位のコーヒースケール
サーバー選びはおしゃれなコーヒーサーバー記事、計量はコーヒースケールおすすめも参考にしてみてください。
まとめ
オリガミドリッパーは「円錐とウェーブを一台で楽しみたい」「美しい器で毎日の一杯を彩りたい」という方に最高の相棒になります。最初の一台ならMサイズの陶器モデル、外でも使いたいなら樹脂モデル、というように、自分のライフスタイルに合わせて選んでみてください。京都生まれの一杯が、毎朝の時間をきっと豊かにしてくれます。
